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テキサスホールデム入門:役の強さ、2枚の手札の勝率、ポットオッズとCPU卓での練習

テキサスホールデムは、自分だけの2枚の手札と、全員で使う5枚の共通カードを合わせた7枚から、いちばん強い5枚の組み合わせを作って競うポーカーです。ルールは短く覚えられますが、「どの手札で勝負するか」「いくらまでならコールしてよいか」の判断に奥行きがあります。

この記事では、Asobi Loungeのポーカーで使っている判定とCPUの計算を使って、役の出やすさ、169通りの手札の勝率、ポットオッズの考え方を数字で示します。CPUの3段階どうしを1万ハンドずつ戦わせた結果も紹介します。チップはゲームの中だけのもので、お金や賞品には換えられません。

1ハンドの流れ

  1. ブラインド:ディーラーボタンの左隣がスモールブラインド(SB)、その左がビッグブラインド(BB)を強制的に出します。このサイトの初期設定は、持ちチップ1,000枚、ブラインド10/20です。
  2. プリフロップ:全員に2枚の手札が配られ、BBの左隣から順に、フォールド(降りる)・コール(同額を出す)・レイズ(上乗せ)を選びます。
  3. フロップ:共通カードが3枚開き、2回目の賭けです。ここからはSB側から順に、賭けがなければチェック(何もせず回す)もできます。
  4. ターン・リバー:共通カードが1枚ずつ開き、そのたびに賭けます。
  5. ショーダウン:最後まで残った人が手札を見せ、いちばん強い5枚を作った人がポットを取ります。全員が降りれば、最後の1人が見せずに取ります。

2人だけの勝負では、ディーラーがSBを出し、プリフロップは先に、フロップ以降は後に動きます。チップが足りないときは手持ちすべてを出すオールインになり、それ以上の賭けはサイドポットとして分けて精算されます。このサイトのプログラムもこの分け方で精算し、ショーダウンでは役に使われた5枚が光って示されます。

役の強さと出やすさ

役の強さは、出にくいものほど強くなっています。7枚の中から最も強い5枚が自動で選ばれるので、自分で組み合わせる必要はありません。このサイトのCPUが使う役の判定で、ランダムに配った7枚を300万回調べ、最終的にどの役になったかを数えました。

役の強さ(上ほど強い)と、7枚から作れる割合(ランダムな7枚・300万回)
役内容割合
ストレートフラッシュ同じマークで5枚連続。A-K-Q-J-10はロイヤルフラッシュ0.03%
フォーカード同じ数字4枚0.17%
フルハウススリーカードとワンペア2.6%
フラッシュ同じマーク5枚3.0%
ストレート数字が5枚連続(A-2-3-4-5も可)4.6%
スリーカード同じ数字3枚4.8%
ツーペアペア2組23.5%
ワンペアペア1組43.8%
ハイカードどれでもない17.4%

7枚あると、ワンペア以上ができる割合は8割を超えます。つまり、ショーダウンでワンペアは「ありふれた役」です。同じ役どうしは数字の大きさで比べ、それでも同じなら役に使っていない残りのカード(キッカー)で決めます。たとえば共通カードにAがあり、自分も相手もAを持っているときは、もう1枚の手札の強さが勝敗を分けます。5枚がまったく同じ強さなら、ポットを等分します。

2枚の手札は何%勝てるか

最初に配られる2枚の組み合わせは、数字とマークの同じ・違いで169通りに分けられます。それぞれが、ランダムな手札の相手1人に最後まで勝負したとき何%勝つかを、このサイトのCPUが勝率を見積もるのと同じ関数で、手札ごとに2万回配って数えました(引き分けは半分の勝ちとして数えています)。

169通りのスターティングハンドが、相手1人に勝つ割合の表。対角線がペア、右上が同じマーク、左下が違うマーク85676665646262616060595858658264626260585757565554546562806060575755535352515063615878585754535050494947636058567554535149474646446058555452725149484544434359565351504869484744424140585552504846456646444240385754514847444343644341393757535047444342404061413938575249464341393938385739375652494542403837363735543655514845423937353434343251AKQJT98765432AKQJT98765432
数字は相手1人に勝つ割合(%)。対角線がペア、右上が同じマーク(スーテッド)、左下が違うマーク。Tは10です。金色は60%以上、赤は40%未満。例:A行K列はAKスーテッドで67%。

相手1人なら、ペアはどれも50%以上、Aを含む手もほとんどが55%以上あります。一方、同じ手札でも相手が増えると勝率は大きく下がります。CPU卓は自分のほかに1〜3人なので、人数ごとの数字を並べました。

主な手札の勝率(相手の人数別、%)
手札相手1人相手2人相手3人
AA85.373.264.2
KK82.469.058.4
JJ77.561.649.3
7766.146.534.3
2250.531.022.0
AK(同じマーク)66.750.640.6
AK(違うマーク)65.348.438.3
JT(同じマーク)57.542.133.8
76(同じマーク)45.632.325.1
A2(違うマーク)55.134.525.3
72(違うマーク)34.820.314.4
(全員が同じ強さなら)50.033.325.0

表の最後の行は、全員が五分のときの取り分です。A2(違うマーク)は相手1人なら55.1%と悪くありませんが、相手3人では25.3%で、ほぼ平均まで落ちます。76(同じマーク)は1人相手では45.6%と平均以下でも、3人相手では25.1%と平均並みです。人数が多いほど「高いカード1枚」の価値は下がり、ペアやストレート・フラッシュになりやすい手の価値が相対的に上がる、ということが数字から読み取れます。

ポットオッズで「コールしてよいか」を決める

相手がベットしてきたとき、コールしてよいかは「必要な勝率」と「自分の勝率」を比べて決めます。必要な勝率は次の式で出せます。

必要な勝率 = コールする額 ÷(コールしたあとのポットの合計)

たとえばポットが100のところに相手が50ベットし、こちらが50コールすると、ポットは200になります。必要な勝率は50÷200で25%です。自分の勝率がこれより高ければ、長い目で見てコールが得になります。このサイトのCPUも、まさにこの比較で判断しています。違うのは、自分の勝率を「残りのカードを何百回も配ってみて数える」ことで見積もっている点です。

自分の勝率がすぐに分からないときは、残りのカードで役が完成する確率が手がかりになります。

あと1枚で完成する手が、残りのカードで完成する確率
手の状態当たりのカードフロップ後(2枚開く)ターン後(1枚開く)
フラッシュまであと1枚9枚35.0%19.6%
両側が開いたストレートまであと1枚8枚31.5%17.4%
内側1か所が欠けたストレート4枚16.5%8.7%

ターンでフラッシュを待っている(19.6%)ときに、ポットと同額のベットを受けると、必要な勝率は33%(ベット1に対してコール後のポットが3)なので割に合いません。逆に、ポットの4分の1程度のベットなら必要な勝率は約17%で、コールしてリバーを見る価値があります。ベットの大きさで答えが変わる、というのがポットオッズの要点です。

座る位置(ポジション)

フロップ以降は、ディーラーボタンに近い人ほど後から動けます。後から動く人は、ほかの人がチェックしたかベットしたかを見てから決められるので、同じ手札でも有利です。ディーラーボタンは1ハンドごとに左へ移るので、全員が順番に良い位置と悪い位置を経験します。

  • 早く動く位置(BBの左隣など):後ろに何人も残っているので、強い手札だけで参加します。
  • 遅く動く位置(ディーラーボタン):前の人が降りていれば、少し弱い手札でも参加できます。
  • ブラインドの2人:すでにチップを出していますが、フロップ以降は先に動くので、出したチップを取り返そうと無理をしないことが大切です。

CPUの3段階を戦わせた結果

このサイトのCPUは3段階で、勝率を見積もるときに配ってみる回数、わざと入れる読み違い、賭け方の積極さが違います。プログラムに書かれている設定は次のとおりです。

CPUの設定(server/src/rooms/pokerBot.ts)
よわいふつうつよい
勝率を見積もる配り方40回250回700回
見積もりのぶれ±12ポイント±3ポイントなし
コールの基準必要な勝率より7ポイント低くてもコール2ポイント上回ればコール上回ればコール
レイズする勝率82%以上68%以上60%以上
ブラフ(弱い手でのベット)しない3%10%
強い手でわざとチェックしない10%15%
CPU対戦の設定画面。CPUの人数を1人・2人・3人から選び、強さをよわい・ふつう・つよいから選ぶ
CPUの人数(1〜3人)と強さを選ぶと、すぐに卓に着きます。

実際の強さを確かめるため、ゲームのサーバーで動いているCPU卓の部屋をそのまま動かし、自分の席もCPUの判断で打たせて、2人だけの卓で1万ハンドずつ戦わせました(持ちチップ1,000・ブラインド10/20。誰かのチップがなくなったら新しいゲームを始めています)。結果は100ハンドあたりに増えたチップを、BB(20枚)の何倍かで表しています。

2人の卓で1万ハンド戦わせた結果(100ハンドあたり、±は95%の誤差の目安)
組み合わせ勝った側100ハンドあたりショーダウンまで行った割合
つよい 対 よわいつよい+76.8 BB(±11.4)84.3%
ふつう 対 よわいふつう+45.2 BB(±6.2)90.5%
つよい 対 ふつう差なしふつう側が +14.7 BB(±19.1)71.0%

「よわい」ははっきり負け越しますが、「ふつう」と「つよい」の差は、1万ハンドでも誤差の範囲に収まりました。4人の卓(自分の席を「ふつう」にして、よわい・ふつう・つよいのCPUと1万ハンド)でも、よわいが100ハンドあたり−33.1 BBと大きく負け、ふつうとつよいのCPUはほぼ±0でした。

相手ごとの付き合い方

  • よわい:2人の卓では、ベットを受けたときにコールする割合がプリフロップで99%、フロップ以降でも84%でした。自分からベットするのは、チェックで回ってきたときの4%ほどです。ブラフはほぼ通じないので、強い手でしっかりベットして払ってもらう相手です。
  • ふつう・つよい:チェックで回ってきたときにベットする割合が、ふつうで20%、つよいで30%ほどあり、その中には弱い手のブラフも混ざります。4人の卓でプリフロップにベットを受けたときに降りる割合は、ふつう27%、つよい34%でした。ベットされても、すぐに降りすぎないことが大切です。

このサイトで練習する

ポーカーの卓。自分の手札はハートの4と7、ディーラーボタンは自分、SBとBBのCPUがいて、フォールド・コール20・レイズ・オールインのボタンと残り24秒の表示がある
自分の番になると、選べる操作のボタンと残り時間が出ます。
  • CPU対戦:ログインなしで遊べます。CPUは自分の手札と公開されたカードだけを見て判断し、ほかの人の手札は見ません。卓では持ちチップ、ブラインド、持ち時間、ブラインドの自動増加を変えられます。
  • 持ち時間:初期設定は1手30秒で、時間切れになるとチェックできるときはチェック、できないときはフォールドになります。
  • 練習のしかた:最初は「よわい」1人を相手に、強い手でベットして払ってもらう感覚をつかみます。次にCPUを3人にして、人数が増えると参加できる手札が減ることを体験しましょう。ベットを受けたら、この記事の式で必要な勝率を計算してから選ぶ癖をつけると、上達が早くなります。
  • オンライン:ランダムマッチとルーム対戦(最大6人)は、Googleアカウントでのログインが必要です。友達と遊ぶには、相手もアカウントを作成し、フレンド登録が必要です。

テキサスホールデム・ポーカーは、Asobi Loungeで無料で遊べます。CPU対戦やひとりで遊ぶモードはログインなしで遊べ、オンライン対戦にはGoogleアカウントでのログインが必要です。

テキサスホールデム・ポーカーを遊ぶ

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