株シミュレーター入門:注文と積立の仕組みを、実際の値動きで確かめる
Asobi Loungeの株シミュレーターは、仮想の1,000万円を元手に、実際の株価で日本株・米国株・ETFを売買できるゲームです。お金は一切かかりませんし、実際の取引にもつながりません。
この記事では、画面の使い方と、成行・指値・損切り・積立の仕組みを、実際の取引との違いもあわせて説明します。最後に、このシミュレーターの計算そのものを使って、直近1年の実際の値動きで毎月の積立を再現した結果を紹介します。どれも仕組みを知るための説明で、特定の銘柄や投資方法を勧めるものではありません。
このシミュレーターでできること
株価は、ゲームサーバーがYahoo Financeから取得したものを全員で共有して表示しています。少し遅れることがあり、取得できないときは作り物の価格を出さずに、その旨を画面に表示します。マーケットの画面には、日本株48銘柄・米国株30銘柄・ETF11本を、業種ごとに日本語の名前で並べています。検索すれば、一覧にない東証や米国の株・ETFも探せます。
- 元手:1,000万円から始まり、いつでもリセットできます(実績はリセットしても残ります)。
- 米国株:ドル建ての価格を、そのときのドル円レートで円に換算して売買します。
- 配当と株式分割:保有している銘柄の配当金は現金として受け取り、分割があれば株数が自動で増えます。画面を閉じていた間のぶんも、次に開いたときに反映されます。
- 実績とランキング:「はじめての売買」「日米分散」など19個の実績があります。ログインすると、総資産や今週・今月の伸び率のランキングに参加できます。
ログインしていなくても、お試しの資産で同じように遊べます。その場合、資産はそのブラウザにだけ保存され、ランキングには載りません。

実際の取引との違い
操作を覚えやすくするため、このシミュレーターは実際の取引をいくつか単純にしています。成績を見るときは、次の違いを頭に入れておきましょう。
| 項目 | このシミュレーター | 実際の取引 |
|---|---|---|
| 売買の単位 | 日本株も1株から | 日本株は多くの銘柄が100株単位(証券会社によっては1株から買える仕組みもある) |
| 手数料・税金 | かからない | 証券会社によって手数料がかかり、利益や配当には原則として税金がかかる |
| 取引時間外の注文 | 直近の価格ですぐに約定する | 次に市場が開くまで約定しない |
| 約定する価格 | 表示中の価格 | 売りたい人・買いたい人の注文の状況で決まり、表示とずれることがある |
| 為替 | そのときのレートで換算、両替の手数料なし | 両替の手数料や、証券会社ごとのレートがある |
とくに「取引時間外でもすぐ約定する」点は大きな違いです。夜に日本株を買うと、その日の終値で買えたことになります。実際には翌朝の始値で約定するので、値段が変わっていることがあります。
注文の種類:成行・指値・損切り
銘柄を押すと、チャートと注文の欄が開きます。「買う」「売る」を選び、注文の方法を「成行」か「指値」から選びます。日本株は1・10・100株ずつ、米国株は1・5・10株ずつ増やせるボタンと、買える最大の株数を入れる「最大」ボタンがあります。

- 成行
- 表示中の価格ですぐに売買します。注文の前に最新の価格を取り直してから約定させます。
- 指値
- 「この値段まで下がったら買う」「この値段まで上がったら売る」と価格を決めて待つ注文です。有効期限は30日、同時に出せるのは20件までです。買いの指値を出すと、その金額は買付余力から差し引かれて取っておかれます。いまの価格ですでに条件を満たしている指値は、その場で約定します。
- 損切り(逆指値)
- 保有している銘柄に、「この値段まで下がったら売る」価格を設定します。価格は現在値より低くする必要があります。値下がりしたときに損失を一定の範囲で止める練習に使えます。
指値と損切りは、画面を閉じている間に条件の価格に届いた場合も、次に開いたときに日足から判断して約定させます。寄り付きでいきなり条件の価格を飛び越えたときは、その日の始値で約定したものとして扱います。
積立の仕組み

銘柄の画面の「この銘柄で積立を設定」から、決まった金額で定期的に買う設定ができます。決まりごとは次のとおりです。
- 頻度は毎営業日・毎週(曜日を選ぶ)・毎月(1〜28日から選ぶ)。設定できるのは10件までです。
- 1回の金額は1,000円から1,000,000円まで。1回の金額で1株も買えない銘柄は、設定できません。
- 実行日の取引の始値で、金額の範囲で買える整数の株数だけ買います。休場日なら次の取引日に買います。
- 買い付けたあとに余った金額は、現金のまま残ります。現金が足りない回は見送られます。
- 画面を閉じていた間の積立は、次に開いたときに日足から再現します(さかのぼるのは90日、1つの設定につき30回まで)。
直近1年の値動きで積立を再現した
積立がこのシミュレーターでどう動くかを確かめるため、シミュレーターと同じ計算のプログラム(積立の設定と、画面を開いたときの日足の処理)に、2025年10月9日〜2026年10月9日の実際の日足を1か月ずつ流し込みました。設定は画面の初期値のまま、毎月1日に3万円です。2025年11月から2026年10月までの12回を積み立て、2026年10月9日の終値で評価しています。配当はシミュレーターと同じく現金で受け取ります。比べるために、同じ36万円で、1回目の積立日の始値でまとめて買った場合も計算しました。
| 銘柄 | 積立で買えた株数 | 使った金額 | 買えずに残った額 | 積立の損益 | まとめて買った損益 |
|---|---|---|---|---|---|
| TOPIX連動型ETF(1306) | 910株 | 357,854円 | 2,146円 | +11.5% | +26.4% |
| NTT(9432) | 2,299株 | 359,055円 | 945円 | +13.0% | +12.4% |
| 三菱UFJ(8306) | 119株 | 345,063円 | 14,938円 | +21.7% | +53.6% |
| トヨタ自動車(7203) | 109株 | 343,670円 | 16,330円 | −5.6% | −4.4% |
この表から言えるのは、次の3つです。
- 1株の値段が高いほど、使い切れない金額が増えます。1株が百数十円のNTTは1年で945円しか残りませんでしたが、1株が数千円のトヨタ自動車や三菱UFJは、1年で約1万5千〜1万6千円が現金のまま残りました。整数の株数しか買えないためです。
- 積立とまとめ買いのどちらが良いかは、その期間の値動きの順番しだいです。この1年で大きく値上がりした三菱UFJやTOPIXは、最初にまとめて買ったほうが大きく増えました。途中で下がってから戻ったNTTでは、積立がわずかに上回りました。
- 1回の金額で1株も買えない銘柄は、そもそも積立を設定できません。2026年10月9日の価格では、キーエンス(1株約8万円)やバンガード・S&P 500 ETF(1株約714ドル、約11万円)は、3万円では設定できませんでした。
練習のしかた
- 少しだけ買って、評価損益の動きを見る:まず身近な会社やETFを少しだけ買い、「資産」の画面で、値動きによって評価損益がどう変わるかを数日見てみます。
- 指値を出して、待つ:いまの価格より少し低い買いの指値を出し、約定するか、30日で期限切れになるかを確かめます。
- 損切りを設定する:買った銘柄に損切りの価格を決めておくと、下がったときにどこで売るかを前もって決める練習になります。
- 積立を設定して、余る金額を見る:「積立」の画面で、累計の回数と金額、前回の買付や見送りの理由を確かめられます。上の表のように、1株の値段と金額の関係で残る現金が変わります。
- 実績を目安に分散する:「ETFデビュー」「日米分散」「分散投資(5銘柄)」などの実績は、いろいろな種類の銘柄を持ってみるきっかけになります。
このシミュレーターは仮想の資金で遊ぶゲームで、実際の投資の助言ではありません。ゲームの成績が良くても、実際の投資で同じ結果になるとは限りません。実際に投資を始めるときは、自分で調べ、仕組みと危険を理解したうえで判断してください。ランキングに表示される名前は、プロフィールの表示名です。友達の順位を見るには、相手もアカウントを作成し、フレンド登録が必要です。
株シミュレーターは、Asobi Loungeで無料で遊べます。ログインなしで、お試しの口座(仮想の1,000万円)で売買を体験できます。お試しの資産はこのブラウザにだけ保存され、ランキングには載りません。Googleアカウントでログインすると、資産がアカウントに保存され、ランキングにも参加できます。
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