Dots & Boxes攻略:連鎖の数え方と「最後の2箱を返す」手
ドット&ボックス(Dots & Boxes)は、点と点の間に線を1本ずつ引き、4辺目を引いて囲んだ箱の数を競うゲームです。紙とペンでも遊べますが、序盤の「安全な線」の引き合いが終わると、ゲームの性格ががらりと変わります。
この記事では、Asobi LoungeのCPUどうしを数千局戦わせて数えた結果と、CPU対戦で実際に現れた局面を使って、連鎖の数え方と「最後の2箱を返す」手を説明します。同じ局面でも、この手を知っているかどうかで、17対8の勝ちが9対16の負けに変わる例を見てもらいます。
このサイトのドット&ボックス
盤は3×3・5×5・7×7の3種類で、標準は5×5(25箱)です。箱の4辺目を引いた人がその箱をもらい、続けてもう1本引きます。箱を取れなかったら相手の番です。すべての箱が埋まったとき、箱の多い方が勝ちです。どの盤も箱の数が奇数(9・25・49)なので、引き分けはありません。
- CPU対戦:入門・初級・中級・上級の4段階。盤の大きさと、先手(青)か後手(赤)かを選べます。
- ふたりで対戦:1台の画面で、青と赤が交代で線を引きます。
- オンライン対戦:ランダムマッチは5×5、友達とのルーム対戦は盤の大きさを選べます。
対局画面では、線にふれると引く線が表示され、その線で相手に渡ってしまう箱が黄色の点線で示されます。「待った」で自分の手まで戻せて、1局に3回まで「ヒント」も使えます。CPU対戦とふたりで対戦は、ログインしなくても遊べます。

序盤:安全な線を引き合う
箱に3辺目を引くと、相手はその箱の4辺目を引いて箱を取り、もう1本引けます。そこで序盤は、どの箱にも3辺目を作らない線(安全な線)だけを引き合います。このサイトのCPUも、初級以上は、安全な線が残っているうちは3辺目を引きません。
安全な線はいつか必ずなくなります。そのとき手番の人は、どこかの箱を相手に渡すしかありません。対局画面でも、この瞬間に「安全な線がなくなりました」と表示されます。ここから先は、盤に何個の連鎖があり、それぞれ何箱かを数える勝負です。
連鎖とループを数える
下の写真は、CPU(初級)どうしの5×5の対局で、安全な線がなくなった最初の局面です。31本の線が引かれ、箱はまだ1つも取られていません。手番は赤です。

どの箱も、ちょうど2辺が引かれています。どこか1本引くと、その箱は3辺になって相手に取られ、取った線で隣の箱も3辺になり……と、つながった箱がまとめて取られます。このつながりが連鎖です。端がなく輪になっているものはループと呼びます。この局面の箱を、まとめて取られる単位で分けると次のようになります。
初級どうしの対局1,000局で、安全な線がなくなった最初の局面を調べると、連鎖とループの数は平均6.6個でした。3箱以上の連鎖は3本の局面がいちばん多く(41%)、2本が18%、4本が29%です。ループは5局に1局(20%)で現れました。盤を見て、まず「長い連鎖が何本あるか」を数える癖をつけましょう。
渡すなら小さいものから
手番の赤は、どれかを開けて青に渡すしかありません。ふつうは小さいものから渡します。2箱の連鎖を渡すときは、端ではなく2つの箱の間の線を引くと、相手は2箱を取るしかなくなり、次に説明する「返す」手を使えません。このサイトのCPUも、初級以上はこの渡し方をします。
最後の2箱を返す
3箱以上の連鎖を渡されたら、全部取る以外に、最後の2箱だけを取らずに相手へ返す手があります。2箱を残して、その2箱の端の線を引くのです。相手は2箱をもらえますが、取ったあとは自分で次の連鎖を開けなければなりません。ループなら、最後の4箱を返します。
上の局面を、両者が同じ強さのCPUで最後まで指させると、結果は次のように分かれました。どちらも、赤がAの1箱を開けるところから始まります。
| 順番 | 初級どうし(全部取る) | 上級どうし(最後の2箱を返す) |
|---|---|---|
| A(1箱) | 青が1箱 | 青が1箱 |
| B(3箱) | 赤が3箱 | 赤が1箱取り、2箱を返す。青が2箱 |
| D(4箱のループ) | 青が4箱 | 赤は取らずに4箱とも返す。青が4箱 |
| E(5箱) | 赤が5箱 | 赤が3箱取り、2箱を返す。青が2箱 |
| C(12箱) | 青が12箱 | 赤が12箱 |
| 結果 | 青17・赤8 | 青9・赤16 |
全部取る打ち方では、取った人がそのまま次を開けるので、連鎖が交互に渡ります。最後の12箱を取るのは、順番の巡り合わせで青でした。返す打ち方では、赤がBを受け取ったあと、毎回少しずつ箱を返して「次を開ける役」を青に押しつけ続けます。返した箱は合わせて8箱ですが、最後の12箱を手に入れて逆転しました。
本当の勝負は「誰が長い連鎖を開けるか」
返す手を知っている人どうしでは、安全な線がなくなった時点で、長い連鎖を最初に開けさせられる側が大きく不利になります。だから強い人やCPUは、まだ安全な線が残っている中盤から、連鎖の本数と、安全な線が何本残っているかを数えて、最後に相手が開ける番になるよう線を選びます。このサイトの上級は、中級よりずっと早い段階からこの読みを始めます。
安全な線の残りを数える
上の局面ができるまでの終盤の8本で、引いたあとに安全な線が何本残ったかを数えると、次のようになりました(線の名前は、左から列A〜F、上から行1〜6の点を結んだもの)。
| 本目 | 手番 | 引いた線 | 残った安全な線 |
|---|---|---|---|
| 24 | 赤 | F4-F5 | 12本 |
| 25 | 青 | F1-F2 | 10本 |
| 26 | 赤 | E6-F6 | 7本 |
| 27 | 青 | D4-E4 | 5本 |
| 28 | 赤 | A6-B6 | 3本 |
| 29 | 青 | C4-C5 | 2本 |
| 30 | 赤 | E3-E4 | 1本 |
| 31 | 青 | D6-E6 | 0本 |
1本引くと、その線のまわりの線も安全でなくなることがあるので、残りは1本ずつ減るとは限りません。26本目の赤の線は、自分のほかに2本の安全な線を消しています。どの線を引けば残りが何本になるかを読むことが、「最後の安全な線をどちらが引くか」を決めます。この対局では青が最後の安全な線を引き、赤が最初に箱を渡す側になりました。それでも上級どうしの再現で赤が勝てたのは、1箱のAを渡したことで、最初の長い連鎖(B)を開ける役が青に回ったからです。1〜2箱の短い連鎖は、長い連鎖を開ける順番を1回ずらす働きをします。
では、先手と後手のどちらが有利なのでしょうか。同じ強さのCPUどうしで対局させ、先手(青)が勝った割合を数えました。
| 盤 | 強さ | 対局数 | 先手の勝ち |
|---|---|---|---|
| 3×3 | 上級どうし | 200局 | 38% |
| 5×5 | 上級どうし | 200局 | 53% |
| 5×5 | 中級どうし | 200局 | 47% |
| 5×5 | 初級どうし | 1,000局 | 39% |
5×5の上級どうしではほぼ五分ですが、3×3の上級どうしと5×5の初級どうしでは、後手が6割ほど勝ちました。ただ、強さが1段違うだけで勝率が9割以上になる(次の表)ことと比べると、先手か後手かの差は小さく、連鎖の数え方のほうが勝敗を大きく左右します。
CPUの強さの違い(各200局)
5×5の盤で、強さが1段違うCPUどうしを、先手と後手を入れ替えながら200局ずつ対局させました。
| 対戦 | 上の段の勝ち | 平均の差 |
|---|---|---|
| 初級 対 入門 | 100%(200勝) | 19.1箱 |
| 中級 対 初級 | 96%(191勝) | 9.4箱 |
| 上級 対 中級 | 90%(180勝) | 8.8箱 |
入門は3辺目をよく引いてしまうので、安全な線を守るだけの初級に全敗しました。初級と中級の差は、連鎖を数えて最後の2箱を返すかどうかです。中級と上級の差は、中盤の読みの深さです。上級に勝てるようになったら、連鎖の数え方は身についていると考えてよいでしょう。
このサイトでの練習の進め方
- 初級に勝つ:安全な線を守り、渡すときは小さい連鎖から。2箱の連鎖は真ん中の線で渡します。
- 中級に勝つ:3箱以上の連鎖をもらったら、全部取る前に「返したらどうなるか」を数えます。迷ったら「ヒント」を使い、CPUがどの線を勧めるかを確かめます。
- 上級に挑む:安全な線が残り数本になったら、連鎖の本数を数えて、最後に相手が開ける番になるかを考えます。間違えたら「待った」で戻って、別の線を試せます。
- 3×3で終盤だけを練習する:箱が9つなので、最後まで数え切る練習に向いています。
オンライン対戦にはGoogleアカウントでのログインが必要です。フレンドを招待して遊ぶ場合は、相手もアカウントを作成し、フレンド登録が必要です(ルームIDを伝えて参加してもらうこともできますが、その場合も相手のログインが必要です)。
Dots & Boxesは、Asobi Loungeで無料で遊べます。CPU対戦やひとりで遊ぶモードはログインなしで遊べ、オンライン対戦にはGoogleアカウントでのログインが必要です。
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